ストーリー08

農事組合法人おばこ食品

自社の畑で大規模栽培!
秋田県産にこだわり抜く
おばこ食品を直撃!


大根以外も秋田県産にこだわりを。

大仙市協和にある「農事組合法人おばこ食品」。国道105号線沿いに佇むのは、一見昔ながらの大きな農家さんのお家…のようですが、実はその奥にはものすごい量の燻し小屋(大根をいぶす設備)がズラリと並んでいます。
代表の鈴木辰美さんは、秋田いぶりがっこ協同組合の理事長を務める、業界のキーマン。秋田県でいぶりがっこが「加工食品」として販売されるようになった当初から、いぶりがっこの製造・販売を行っています。

ちょうどこの日、自社の畑で大根の収穫作業を行っているとのこと。鈴木さんの車に乗せてもらい、畑に向かいました。

「毎年8月上旬に種を蒔いて、10月下旬ころから収穫が始まります。量が多いので機械を使って収穫して、その場で上の部分をカットして、加工所まで運びます。大根は種まきした後の間引き作業が大変。畑も広いからね」。

広大な畑での間引き作業。

大根だけじゃなく、燃やす薪も「秋田県産」!

大根が加工所に運ばれてくると、まずは水洗いして、泥を取り除きます。それから、燻し小屋に大根を干し、燻製の大根を作っていきます。

「いぶし小屋には、大根を乗せる専用の棚があって、そこに一本ずつ乗せていくんだ。ほら、あそこでその作業してるよ」。

指をさされた方を見ると、元気なお母さんたちが楽しそうに作業中。棚の高い場所に乗せるのは大変そうですが、慣れた手付きでヒョイッと乗せています。

「薪も秋田県産を使ってる。ナラなどの広葉樹で燻すことが昔からの製法なので、火加減を調節しながら2昼夜かけて燻していきます」。

敷地内にはあちこちに薪が積まれていて、きっとこれらを確保するのも骨が折れる調整だろうなと感じます。秋田のいぶりがっこという食文化を守るため、そこには鈴木さんのプライドが垣間見えました。

元気なお母さんたちの笑い声で、みんなが笑顔になる。

ベテランによる漬け込み作業、手際の良さは神レベル。

燻した後の大根は、水洗いしていよいよ漬け込みの工程へ。大きな漬け樽の中には、大根が整然と並べられており、そこに漬け材料(これこそ、メーカーごとに異なる秘伝の配合で構成されている)を入れ、この作業を繰り返していきます。

樽の中には、農作業服を身にまとった女性がいて、ものすごい機敏な動きで次々と大根をパズルのようにはめ込み、漬け材料をふりかけていきます。なるべく隙間が生まれないよう大根を並べていくのですが、燻すことで大根の太さや長さは均一ではなくなるため、なかなか難しい作業です。でも、このお母さん、判断が早くてまさに神業。惚れた…!

「だいたい1か月半から2か月くらいすれば、漬け上がりとなります。秋田はこの寒い環境があるから、ゆっくりと熟成が進んで発酵していく。これが、秋田のいぶりがっこです」と鈴木さん。とことん秋田産にこだわる、おばこ食品のいぶりがっこをぜひご賞味あれ!

神業すぎて、ブレていない写真がなかなか取れない…。

メーカーDATA

農事組合法人おばこ食品

〒019-2521 秋田県大仙市協和町稲沢字釜ノ川沢32

TEL 018-894-2330

FAX 018-894-2360

http://www.obako-f.sakura.ne.jp/

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