秋田の発酵食文化を知るコラム「発酵哲学」


Vol.01「プロローグ」

秋田の街中を歩いていると、すれ違う人はまばら。1956年の約135万人をピークに2021年現在は97万人、県の予測では2065年には50万人を切るのではと予想されているほど、全国でも最も人口減が進んでいます。
しかし!! 色白で容姿端麗な美人が多い。秋田美人・博多美人・京美人の日本三大美人に数えられることに偽りはないと、秋田の人も秋田に来られる方も言います。

秋田美人を育てる要因として挙げられるのは…
■ 年間日照時間が日本一少ないこと
■ ロシアや欧州からその昔秋田へ住み着いた人が多かったこと
■ 佐竹藩が茨城から秋田へ送られた際、領内の美人を引き連れて秋田へ渡ったこと
■ 藩政時代に西廻り航路で京都と繋がっており、美人が多く移住したこと
■ 味噌や漬物などの発酵食品が肌を滑らかにさせたこと

など、これまで秋田美人に関するたくさんの報告されてきましたが、その要因の一つとして秋田独特の食文化が与えた影響も、少なからずあると思います。

さらに、文部科学省が実施している「全国学力テスト」でも連続してトップクラスの成績を収めている秋田県。一概には言い切れませんが、“食”が脳へ与える影響もあると思われます。

それでは、秋田の食文化は他の地域とどこが異なるのでしょうか。

酒、いぶりがっこ(漬物)、しょっつる(魚醤)、味噌・醤油、納豆、ハタハタ寿司など、秋田には発酵食品が豊富にあります。地域を代表する食べ物に「発酵食品」がこれほど豊富であることは、他に類を見ません。

本コラムでは、発酵に携わっている秋田在住の発酵食品専門家にアドバイスをいただきながら、「いぶり屋」との共同で、「発酵」をテーマにしたコラムを、分かりやすく時に専門的にお届けして参ります。